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羽毛布団リフォーム(仕立て直し)をお勧めする理由 『羽毛布団の歴史的値上がり』

かつては『一生モノ』として販売されていた羽毛布団

 

羽毛布団がわが国で急速に普及したのは、昭和の終わりから平成のはじめにかけてのことです。当時羽毛布団の販売の際はこのようなトークがまかり通っていました。
『羽毛布団は一生もの』
『羽毛布団は冬暖かく、夏涼しいので一年中使える』
『羽毛布団は干す必要がない(干さない方が良い)』


これらは今となってはどちらも大きな間違い。今からすれば『よくそんなウソがまかり通たものだ』と呆れる話です。ただ、売る方が意図的にウソをついていたというよりは、当時は販売員も正しい知識を持っていなかった・・・というのが実際のところだったのでしょう。


その頃の羽毛布団は今からすれば非常に高価な品で、数十万円するのが当たり前でした。家電製品でも何でもそうだと思うのですが、出回り始めは値段も高く、品質もイマイチ。それが普及するにつれて品質も良くなる一方で値段も下がります。ですから30年前の30万円の羽毛ふとんよりも、現在の2万円の羽毛ふとんの方がモノが良かったりします。

 

ところが羽毛布団の値段は、少しずつですが着実に値上がりしているのです。同じスペックの羽毛ふとんで比較した場合、5年前と比べると値段が5割程度高くなっています。『量販店や通販などでは相変わらず安く売っている』と思われるかもしれませんが、こういったルートの(安さを訴求する)商品は『中身の羽毛のランクを下げたり』『側生地のランクを下げたり』さらには『羽毛の量を減らしたり』して見た目の価格を維持していますが、これも実質的な値上げなのだ・・・ということを知ってほしいです。


それでは本題に入ります。『なぜ羽毛ふとんの値段が上がっているか?』このことをご理解いただくための大前提として知っておいてもらいたいことがあります。


羽毛は(食肉の)副産物です

 

 『羽毛』はもともと『捨てるもの』だったのです。そもそも、世界中のどこを見渡しても、わざわざ羽毛を採るために『グース(ガチョウ)』とか『ダック(アヒル)』といった水鳥を飼育してはいません。こういった鳥たちの飼育目的は『食肉にする』もしくは『卵を産ませる』です。(テレビショッピングなどで『この羽毛布団を作るために専用羽毛農場で特別に飼育しました』などと言っているのはウソです。)


おそらくグースとかとダックの肉を食べるという食文化は、かなり大昔からあったはずです。ただ食肉用とした後、残った羽毛は価値のないものとしてずっと捨てられてきました。歴史上のある時、誰か頭の良い人が『羽毛を捨てないで、何かに使えないものかな?』と考え、考案されたのが羽毛ふとんというワケです。それまで捨てていたものに利用価値が見つかり、さらに軽くて暖かいふとんで気持ち良く眠れるようになったので、まさに一石二鳥の大発明ですよね。


羽毛が値上がりする理由①『供給が減れば価格が上がる』

 

食肉用の副産物ゆえに、『羽毛』原料の供給は食事情の変化の影響をもろに受けます。世界3大珍味の一つ『フォアグラ』が『グース』や『ダック』の肝臓であることはご存知の方も多いと思います。ただ『フォアグラ』を作るために、鳥たちに無理やり餌を大量に食べさせ、病的に肝臓を肥大させているということは意外と知られていません。この飼育方法が動物愛護の観点であまりにも残酷ということで、ヨーロッパでは非難の対象になっています。ですからヨーロッパでは『フォアグラ』という食文化は下火になりつつあるそうです。

 

また、そもそも『グース』や『ダック』の肉は淡泊なので、それよりも世界的に『鶏肉(チキン)』の方が好まれるようになっています。私もヨーロッパに行った時に実際に食しましたが、チキンの方が美味しいと思いました。

 

またチキンが2、3ヶ月の飼育で出荷できるのと比べて、グースは最低でも7ヶ月の飼育期間が必要だとか。鳥農家の立場で考えても短期間の飼育でお金になるチキンの方が好まれるのは当然の話です。以上のような状況から、ヨーロッパ(中国でも・・・つまり世界的に)では『グース』や『ダック』の飼育量がどんどん減少しているそうです。『グースやダックの飼育料が減少する』→『羽毛の供給量が減る』→『供給が減ると価格が上昇する』というのは中学か高校の社会科の授業で習った通りの図式です。


羽毛が値上がりする理由②『需要が増えれば価格が上がる』

 

お隣中国の生活水準の向上に伴い、中国国内での羽毛の需要(消費量)がどんどん増えています。中国は世界最大の羽毛原料の生産国です。そしてかつては世界一の羽毛の輸出国でしたが、一転して世界一の羽毛輸入国になりつつあります。かつてはヨーロッパ産の高級羽毛の輸入国と言えば一にも二にも『日本』でした。ところがその座もすっかり『中国』に奪われつつあるそうです。人口13億人を超える国の生活水準がどんどん上がっているのですから、羽毛もそちらにどんどん流れるはずです。(現状では羽毛布団よりも、ダウンジャケットに使われているそうです。)『需要が増えると価格が上昇する』これまた社会科の授業で習った通りの図式です。


羽毛が値上がりする理由③『円安になれば輸入価格は上がる』

 

需要と供給の関係により、羽毛原料の値段は数年前から値上がりを続けてきました。しかしながらずっと続いた円高傾向のため何とかバランスを保ってきた(値上げ幅を抑えてきた)というのがこれまでの経緯です。

 

ころが数年前から急激な『円安』に転じました。『1ドル80円』が『1ドル120円』になったら、それまで1ドルの物を輸入するのに80円で買えていたものが、120円と1.5倍に上昇することになります。

 

ここまで述べてきたように羽毛原料の価格高騰に加えて、円安の影響で、羽毛原料の値段は2~3年前歴史的な値上がりを示しました。羽毛布団も当然値上がりしました。羽毛のランクにもよりますが2割、3割の値上がりは当たり前、モノによっては2倍という価格になるものもありました。(最近になって羽毛布団の価格上昇はようやく落ち着いてきました。)そしてその一方で安さを売りにしている量販店などは、価格を抑えるために質を落として(中身の羽毛の質を下げる、量を減らす、側生地の質を落とす)対応しています。


羽毛の価格上昇に関する今後の展望

 

為替レート(円安、円高)に関しては今後どうなるか予断を許しません。しかしながら羽毛の生産量に関しては、今後増えることは考えにくいです。それほどまでに世界中での食文化の変化は『グース』『ダック』→『チキン』という流れになっています。(ちなみにチキンからはダウンは採れませんので・・・念のため)

 

その一方で、中国国内で羽毛の消費量は今後も増えることでしょう。現在中国国内における羽毛の用途はほとんどダウンジャケットに限られていますが近い将来羽毛ふとんへの使用が一般的になってくると思われます。そうなった場合、中国に流れる羽毛の量は爆発的に増加すると予想されています。ただでさえ世界的に生産量の減った羽毛が、中国にどんどん流れるという図式は今後より顕著になっていくことでしょう。

 

そのため羽毛の価格が、(もちろん多少の上下動はありますが)将来的に大幅に下がることはまず考えられません。将来的に羽毛布団の値段は、今からは想像もできないほどに高額になっていることも、決して荒唐無稽な話ではありません。

 

結論『羽毛布団はリフォーム(仕立て直し)して大切に使いましょう』

 

これまでであれば『羽毛ふとんが古くなったら新しく買い換える』が普通でしたけど、これからは『羽毛ふとんをリフォームして末永く使う』というのがスタンダードになるはずです。できるならば今のうちに少々ランクの高い品を買っておいて、リフォーム、リフォームで末永く(数十年)使うことをお勧めします。これぞまさに時代に即したやり方です。とにかくお急ぎください。

これまでであれば『羽毛布団が古くなったら新しく買い換える』が普通でしたけど、これからは『羽毛布団をリフォーム(仕立て直し)して末永く使う』というのがスタンダードになります。

 

もちろん現在お使いの羽毛布団のランクにもよります。量販店で売っているような廉価な品は、リフォームする方が高くつく場合もあります。しかしながらある程度以上のランクの羽毛布団をお使いであれば、リフォームで末永く(数十年)使うことをお勧めします。新品を買うのに比べて半額から3分の2の費用でリフォームが出来ます。

 

『羽毛布団リフォーム(仕立て直し)』これぞまさに『リサイクル&エコ』の時代に即したやり方です。


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