羽毛布団が出回り始めた頃は『羽毛布団は干す必要がない』『干さない方が良い』と言われていた時期もありますが、これは現在では間違った考え方だと認識されています。
羽毛布団は綿布団などと比べて吸湿・発散性に優れているため頻繁に日に干す必要はありませんが、なるべく乾燥した状態を保つために月に1~2回、30分から1時間程度の日干しをお勧めします。日に干すことで羽毛に含まれる湿気を発散し、それがが羽毛の絡まりを防ぐ事になるので、結果的に羽毛布団が長持ちします。
ただし側生地の色褪せを防ぐために、カバーをかけた状態で干す事をお勧めします。また布団を取り込む際には手で軽く払って表面のホコリを取り除きましょう。強い布団叩きは側生地を破ったり、中身の羽毛を傷める原因となるのでお避け下さい。また干したり取り込んだりする際に、ベランダ等で引っかけて側生地を破る事の無いようご注意ください。
布団乾燥機による乾燥も問題ありませんが、あまり高温(70℃以上)になりすぎないよう注意しましょう。
羽毛は針の穴ほどの小さな穴からも吹き出してしまうため、側生地に対してダウンプルーフという吹き出しを防ぐ加工が施されています。
しかしながら羽毛布団の機能を考えた場合、側生地に通気性も必要ですので、ダウンプルーフ加工を施しすぎると通気性が低下し、ムレ感等の原因となる場合があります。製品ごとにダウンプルーフ加工と通気性のバランスを取りながら作られていますが、多少吹き出す事もあります。一般的には中身の羽毛のランクが低く、フェザーの多いものの方が吹き出しやすいと言えます。
また羽毛布団の使用年数に応じて、側生地の糸の編み目が緩くなりますので、吹き出しの度合いは増してゆきます。大量の羽毛が吹き出て来るようになったら、羽毛布団をリフォームする事をお勧めします。
穴の部分から羽毛がどんどん出てきますので、何らかの対策が必要です。商品によってはアイロンプリントタイプの補修布が添付されている場合がありますので、これを用いて補修ください。
穴ではなく生地が破れた場合は、中身の羽毛が大量に出てくる事が懸念されますので、リフォームする事をお勧めします。
また羽毛布団の襟元に(汚れを防ぐ目的で)タオル等を縫い付けたり、ピンで留めたりされる方がいらっしゃいますが、側生地に穴が開きますのでおやめください。
布団圧縮袋での保管はお勧めできません。
圧縮状態で羽毛布団を長時間保管した場合、元に戻しても中身の羽毛の嵩(かさ)が圧縮前のレベルまで戻りません。保温性を著しく低下させる原因となります。
羽毛布団をご購入された際に入っていた不織布の袋で保管する事をお勧めします。
湿気の少ない状態で収納する事が重要です。日に干してよく乾燥させた上で通気性のあるケースや布などに包んで出来るだけ湿気のない場所に保管してください。
布団圧縮袋やビニール袋に入れるなど通気性のない状態での収納はカビの原因となります。
またしばらく使わない場合は、カバー等は外して保管してください。また保管中も時々日干しをして乾燥させた方が好ましいです。
羽毛布団は羽毛の精製過程で100℃以上の高熱乾燥処理と洗剤による殺菌処理により、ダニや雑菌などは死滅しています。羽毛布団の中にダニが発生する事はまずありません。
また羽毛布団は、羽毛の吹き出しを防ぐために高密度に織られた側生地を使用しているので、ダニが側生地を通過して中に入る事はまずありません。
しかし羽毛布団の表面にダニが付着する場合はありますので、日干しをお勧めします。
すぐに水で部分洗いしてください。洗剤が必要ならヘアシャンプーもしくは中性洗剤をお使いください。十分にすすぎ洗いした後、タオルなどで水分を拭き取り、ドライヤーなどで手早く乾かしてください。
羽毛布団の汚れの大半は汗由来の水溶性成分です。そのため水洗いが適しています。
またドライクリーニングの場合、石油系の溶剤を用いるため、羽毛に含まれる油脂分を除去してしまい、羽毛本来の保温性が低下すると言われています。
快眠ショップ ふとんのせいぶ
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